ミニチュアな毎日

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ヒストリカルフィギュア展作家紹介その「2」

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続いて紹介する二人目は、今回のメンバー最年長の「岩野歩(いわのふ)」氏です。
ちなみに「いわのあゆむ」氏ではありません(笑)

余談になりますが「ヒストリカルフィギュア」と、ひとからげにまとめて言われますが、定義的には第二次大戦以前の兵士や歴史上の人物が全てこのカテゴリーにはいるわけですから、それはむちゃくちゃ広範囲に及びます。

最古は秦漢等の古代(実はネアンデルタール人なんかもある)から、中世の騎士やヴァイキング、そして近世に入ってからはナポレオン戦争時代、そしてクリミア戦争第一次世界大戦までの4000年が全て範疇なのです。
当然、それぞれの作家ごとに年代と地域の嗜好があるわけですね。

そんな中、岩野歩氏はヒストリカルフィギュアの王道、ナポレオン時代に軸足を置くスタンダードな作家さんと言えるでしょう。
氏は生粋の「ナポレオニックコスチューマー」自らベルギーのワーテルロー古戦場にまで出かけてしまうほどのマニアでらっしゃいます。

ご存じの方も多いと思いますが、ナポレオン時代までは、軍隊の識別が遠方から出来る様にするため非常に鮮やかな軍服が用いられました。
又、個人の勇気や武勇も誇られたため将校は一般兵士より華やかに着飾りました。
しかも、レースカー見たくそれぞれ国別に「ナショナルカラー」があるからさらに華やかです。

ちなみに・・

イギリス:赤
フランス;青
プロシア:黒(後のナチスが引き継ぎました)
ロシア:グリーン
スペイン;黄
オーストリア:白
例外もありますが、ごらんの通りです。
そしてこれから以降は軍隊は目立つ事から「隠蔽」されるのもに変化していくわけです。
言い換えれば人類史上最後の「華やな戦い」の時代なんです。

そして、その時代は1803年~15年のたった12年間ですが、ヒストリカルフィギュア中、一大カテゴリーをなす人気のある時代です。

そんな時代を愛する氏の作風は、一言「豪華絢爛」。
油彩の原色を駆使して塗装されるその作品は、他の作家ほど暗色を多用しないことも相まって非常にあでやかで豪華な印象です。

又、氏の作品の特徴として特筆されるのは「こつこつ」さ加減。
先を急がず、集中を切らさず丁寧に塗られる文様の美しさ、華麗さにも注目です。
「前世はラマ教の修行僧で砂曼陀羅を書き続けていたに違いない」とすこっつはにらんでいます(笑)

もちろんナポレオニック以外にも、ご自身作の愛くるしい白拍子や、古代エジプトのファラオのチャリオット(戦車)もあり、全てが魅力的です。

ちなみに、すこっつが全作家の中から一つだけもらっても良いよ!と言われたら、岩野歩氏の作品をいただきます♪


さて、次は、ヒストリカル界の新星Konrad(コンラッド)さんを紹介いたします。