ミニチュアな毎日

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ヒストリカルフィギュア展作家紹介その「3」

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少し間が空きましたが、華麗なるヒストリカルフィギュアの世界展の作家の紹介を再開、三人目は、告知しましたように、Konrad(こんらっど)氏をご紹介いたします♪

ヒストリカルフィギュアが、超マイナーなカテゴリーに陥ってしまった原因の一つをあげるとすれば、

「日本国内でコンテストが全くない」ことが上げられます。

ご存じのようにコンテストは、作品の優劣を決めることだけではなく、技術の向上、同好の人たちとの交流、そして何より自身の力作の発表に非常に重要な場所だったりします。
ところが現在ヒストリカルフィギュアがエントリーできるコンテストは無くなってしまいました。
以前はAFVコンテストの国内最高峰と言われている「キヤコン」でもフィギュア部門があったのですが、それも5年前に中止、その後はヒストリカルフィギュアマニアが技術の切磋する場所は無くなってしまいました・・・


で、ですね、本題に入りますが、その最後の扉を閉めてしまったのが・・・・


Konrad氏に違いないとすこっつは推測しておるのです(笑)


氏は、今回の展示会の作家の中で一番短いキャリアの持ち主で、温厚で寡黙な性格からか積極的な交流もなく、氏の存在はそのマニア間でも全くと言って良いほど知られていませんでした。

そんな氏の存在を世間に知らしめたのが、2010年のキヤコンでした。

その年は珍しくヒストリカルフィギュアで二点の銀賞が出た年で、一つはすこっつめの騎馬像に大きなグランドワークをつけた自分自身会心のできの物。
そして、もう一つがドイツの騎士の単体の作品・・・

「大型の騎馬像のヴィネットとフィギュア単体が同じ銀賞受賞!!??」

正直に言いますと、最初はその結果に不満を感じました、しかし、その作品を見たとたんその不満は、完全な納得に変わりました。
油彩で塗装されたそれは、圧倒的な存在感でした。
特に目の表現は過去に見たことのない力みなぎるもの、長さ2mmに満たないその表現はまさしく天才の手にかかった物に違いありませんでした。
それを見たとたん、審査の結果の不満など吹き飛んでしまい、反対にこの作品と同列に並べてもらえた事への名誉の気持ちが大きくなったことは今でも忘れられません。

ただ、センセーショナルであったため、違う問題が起こってしまいました・・
すなわちフィギュア単体と作り込んだジオラマを同列で審査していい物か?どうか?と、言う物議が審査員の中でわき起こったことです。
その結果、次年度2011年からはフィギュアの単体部門はなくなり、その代わりフィギュア三体以上のストーリー性を持たせた情景「ヴィネット部門」が新設されました。

ご存じの通り、ヒストリカルフィギュアは基本的には単体を丁寧に仕上げることがほとんどで、複数の人物によって構成されるヴィネットは非常にまれです。
これは実質的にヒストリカルフィギュアというカテゴリーに扉を閉ざした事になってしまいました。

そう、話は戻ります。
この扉を閉めるきっかけを作ったのは、Konradさんのセンセーショナルな登場に他なりません(笑)

あっ!これ、あくまですこっつの想像でしかありませんからね~!!!!!

しかし、この出会いから氏とは交流が深まり、現在は我らがクラブコヨーテのメンバーとして活躍してくださるようになり、寡作ではありますが、確実に作成を続ける氏の作品を常に間近に楽しませてもらえるようになりました。



さて、実際に氏の作品の見所を紹介したいと思います~♪

氏は、油彩派のペインターでして、他の作家さんと比よりコントラストは控えられ、穏やかな色調が特徴です。
注目点は上にも書きましたが、顔の表情、特に目の書き込みのテクニックです。
作品のよっては1mmにも満たない大きさの目に、どれほどのテクニックと情熱が込められているか実物をごらん頂ければ納得していただけるでしょう。
このサイズをちゃんと見ようとすれば拡大鏡は必須の気がするのですが、多少離れたところから見てもその空気感がちゃんと伝わるから驚きです。
その作品群は海外でも評価されており、2012年のユーロミリテールでも入賞を果たしております。

又、氏は騎士は騎兵以外にも、アメリカの画家、「ノーマンロックウエル」のシリーズを積極的に作成しています。
54mmのそのフィギュアの生き生きとした愛らしさは、氏の人となりをよく具現した逸品ぞろいです。
ヒストリカルフィギュア界の新星の作品、お楽しみ下さいませ~♪